【パリ五輪】準決勝:アメリカvsセルビア
- yuanother1
- 2024年8月10日
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(画像はアメリカ代表公式Xより引用)
8月9日に、パリオリンピック男子バスケットボール準決勝、アメリカ対セルビアが行われた。パリオリンピック前の親善試合と、グループステージではアメリカ代表が大差をつけてセルビアに対して勝利を収めている。
(画像はアメリカ代表公式Xより引用)
アメリカ代表のスターティングラインナップは、ジュルー・ホリデー、ステフィン・カリー、レブロン・ジェームズ、デビン・ブッカー、ジョエル・エンビードの5人で、前の試合で活躍を見せたジョエル・エンビードがスターティングラインナップに入ることとなった。エンビードのスタメン入りは、相手に二コラ・ヨキッチがいることが大いに関係していることは言うまでもないだろう。
第1クオーターは、ステフィン・カリーが17点を挙げ、これまでの試合で不調だった史上最高のスリーポイントシューターが活躍を見せたものの、セルビア代表が猛攻を見せ、終始セルビア代表がリードを奪う展開となった。
第2クオーターになっても、セルビア代表の勢いは収まらず、なんと第2クオーター途中には最大17点差をセルビア代表がアメリカ代表につけ、最終的に43-54で前半を終了した。点差を巻き返そうとアメリカ代表は奮闘するものの、前MVPの二コラ・ヨキッチのフィジカルと高いバスケットボールIQにより、なかなか点差を縮めることはできなかった。
第3クオーターに入っても、セルビア代表の堅実なプレーを前にアメリカ代表は中々点差を縮められずにいた。いくら点を取ろうとも、バスケットを沈め返され、オフェンスで無理に中をこじ開けようとすれば、セルビアのフィジカルの強いディフェンスを前にはじき返され、歯がゆい展開となっていた。また、セルビア代表は第3クオーターまでにスリーポイントシュートを50%以上の確立で決めており、インサイドもアウトサイドも守らなければならなくなったアメリカ代表は、セルビアとの点差を縮められないでいた。
第4クオーターは、セルビア代表が13点リードした状態から始まった。しかし、絶対に負けられないアメリカ代表はここから恐るべき集中力を見せる。まずディフェンス面では、これまで50%以上決められていたスリーポイントシュートを封じ、なんと0-9本に抑えた。また、確実にディフェンスからオフェンスに繋げるため、チーム全体がボックスアウトを徹底し、高身長のセルビア相手にオフェンスリバウンドをなかなか取らせなかった。これは、ガードのステフィン・カリーが8リバウンドも記録していることからも分かる。
ディフェンスはフルコートでプレッシャーをかけ、絶対に負けないという気持ちがひしひしと伝わるアメリカ代表のプレーが続く中、その努力が実を結び徐々に点差はつまり、ついに残り3分42秒にはレブロン・ジェームズのドライブからのレイアップシュートで同点、その後ふたたび2点差とされるも、ステフィン・カリーのスリーポイントシュートで逆転し、残り2分22秒で1点リードを奪った。逆転の勢いに乗ったアメリカは、その後セルビア代表に追いつかれることなく試合を進め、最終的に95-91で勝利し、決勝進出を決めた。
(画像はアメリカ代表公式Xより引用)
決勝は、開催国フランスとのマッチアップとなる。